デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

家具で仕切る空間づくり

2021-3-31

5年前のこの時期、八分咲きの桜の下で新しいランドセルを背負った娘の写真をMさんに撮って頂きました。
同じ場所で5年前より10日程早い先週、愛犬ポッカとパシャリ。

あの時は入学式まで桜が残るかどうかだったのに・・・年々、季節の移り変わりの早さを感じます。

かけがえのない一瞬、大事にしていきたいです。

さて、今月中旬二週にわたってお届けしましたU様の家具をご紹介させて頂きます。

一週目は二階の洋間の施工です。
小壁があるだけの広い空間を、プライバシーが保たれるように家具で仕切りたいというご要望でした。
小学生になられるお嬢様のお部屋(左)とご主人様の趣味室(右)を扉をつけずに仕切るため、図のように壁を囲うような形でご提案をさせて頂きました。

写真は左から見たアングルです。
広過ぎる開口なので、通路幅を残して天井いっぱいのクローゼットを設ける計画です。

こちらは右から見たアングルです。
ご主人様のCDや書籍など、収納を充実させていきたいと思います。

製作期間を経て、施工当日。
廻り階段を上がって2階へ、本当にギリギリの寸法でしたが何とか上がりました。

クローゼットを設置していきます。

この時点でちょっとプライベートな空間になってきました。


裏から見るとこんな感じです。
ご主人様側の書棚は、壁を囲うように奥行きの違う収納を設置していきます。


少しずつ形になってきました。
奥行きの違う左側の書棚と、更に奥行きの浅いCD棚を連結していきます。


クローゼットが完成しました。
天井までありますが、明るい木目なので圧迫感は殆ど感じません。


大人になっても変わらず使って頂けるよう、高さをご検討頂きました。
左は制服やコートの長物を掛けて頂いて、下の棚は可動式にしています。
学校の鞄はもちろんお稽古道具など、ご成長に合わせて融通が利くような設計です。
将来手前の壁側にデスクを置かれるとのことで、出し入れし易いよう引出しは手前側に設けました。


そしてご主人様の収納棚も隙間なくスッキリ納まりました。


棚の見付け(厚み部分)は、ご主人様がこだわられたヘアラインのステンレスを使用しています。
全て同色の木目の場合よりもラインが強調されて、高級感のある大人の雰囲気です。


通路側はクローゼットと同じ明るい木目を使用することでシックな雰囲気から一転、明るく爽やかな気持ちで出入りできそうです。
扉はなくても完全に仕切られた空間になったような気がします。


後日、お伺いしましたらこんなにスッキリ素敵に収納されていました。
奥行きの違う書棚もそれぞれ絵本や単行本、種類に合わせて上手に収納されていて見ている方も気持ちが良いです^^
天井まである濃い木目の書棚ですが、不思議と以前より明るくなったような気がしました。

二週目はリビングに装飾をさせて頂きました。

ご新築当初からのカウンターだけのテレビ台を利用して、壁に天然木を使って明るい雰囲気にしたいというご要望でした。


タイルでも壁紙でもなく天然木にこだわられ、たくさんある樹種の中から明るいハードメイプルを選んで頂きました。


モダンなダークトーンの空間にナチュラルな木目がどうマッチするか多少の心配はありましたが、上部の棚で引き締めることで良いアクセントになりました。
天然木の濃淡とリブの凹凸が表情豊かで、ラインが強調されるせいか以前よりメリハリが出て幅広く感じます。


壁掛テレビにもできましたが、今の高さが調度良いとのことでそのまま置かせて頂きました。
カウンター下も色合わせした扉でスッキリ隠しています。


将来は2階のお部屋に上がる予定のお嬢様のデスクもしばらくはここに。
U様がご用意されていたツマミを上からお気に入り順に使用させて頂きました。
大人になってもずっと使って頂けるようシックな色とデザインにということでしたが、扉の色はお嬢様に選んで頂きました。
クローゼットとお揃いの色でシンプルですが雰囲気があります^^

記念すべき時に製作させて頂けたので、大きくなられてからもあの頃に作ったね~と思い出にして頂けたら嬉しいです。
幼稚園帰りにニコニコ差入れを渡してくれたのがとっても嬉しかったです!
U様、この度は本当にありがとうございました。
これからもお付き合いをよろしくお願い致します。

カフェのような古木調のカップボード

2021-3-21

Mさまにお届けしましたカップボードをご紹介させて頂きます。
お問合せ当初は収納をカウンター下だけにするか迷われていましたが、お会いして今のお悩みなど色々とお話し頂きました。
長年使用されたカップボードのコンセント不良がきっかけだったそうですが、改めて考えると使い辛いところが多かったそうです。

吊戸棚は奥行きが深すぎて、奥の物の出し入れができず殆ど手前を使っていたり、
下の開き扉は食器収納にはざっくりとし過ぎて、積重ねてしまったり・・・。
容量はあるけど使い辛さを感じていたそうです。
お悩みはもちろん、お手持ちのアンティーク調家具やお好きな食器など、Mさんのお好みをしっかりお伝え頂いたので、ご提案もスムーズでした。


冷蔵庫を左に移動して、引出し収納を充実させた上で、上部の収納をどのようにされるかご検討頂きました。
以前は上部収納が使い辛いこともあり、平皿の一部を下の方の取り出しにくい場所に収納されていらっしゃいました。
引出しに大皿や平皿を入れるとその上に食器を重ねていく結果、毎回下からヨッコイショと取り出すか、面倒で使う頻度が少なくなります。
引出収納がある上で、大皿や枚数のある平皿などは目線で枚数が見える高さ、そして高さを調整できて何が入っているか一目瞭然な棚収納があるとベストです。

そこで、右上のプランで製作させて頂くことになりました。
上部収納の開閉方法やカウンターの高さ、引出し内部の高さなど、こちらにお越し頂き使用感をご確認頂きました。
メーカーさんのショールームと違って実際に生活している空間なので、良い意味でリアルにイメージして頂けたら幸いです。

製作期間を経て、いざ施工当日。

採寸の際に冷蔵庫用のコンセントを移設させて頂いていたので、製作期間中に冷蔵庫を動かして頂きました。
以前の食器棚より75cm広いカップボードになる予定です。


壁の下の方にしかなかったコンセントから、炊飯ジャー、間接照明、レンジ用のコンセントへと分岐して設置していきます。


無事点灯しました。電気配線のために開口した壁にタイルを貼って・・・。


完成です。温もりがあってMさまらしいカップボードになりました。
チェッカーガラスと黒いハンドル、古木調の木目が雰囲気づくりに役立っています。


そして圧倒的な収納量。
市販のカップボードはカウンターの奥行きよりも随分控えた浅い引出しが一般的ですが、確保できる奥行きを目一杯使用しているので、引出し一つだけでも収納量はかなりアップしています。
引出しの高さもそれぞれ、収納するモノの居場所に合わせて設定させて頂きました。

吊戸棚は、当初は引違いの扉をご希望されていましたが、扉を閉めたときにフラットにならないことと、開けたときに全開しないデメリットがあります。
リフトアップ扉は全開するとここまで内部が一目瞭然。軽く開いてどこでも好きな位置で留まり、ゆっくり閉まります。
こちらも一番大きな大皿に合わせて無駄のない奥行きにさせて頂いたので、圧迫感を感じません。


以前より幅が広くなった分、ちょっとした書き物やちょっと一息ができるデスクスペースが出来ました。
目の前の天板に照明のスイッチを設けているので、レシピを見たり盛付け時にもすぐ点灯できます。
スイッチの横のコンセントはスマホの充電やノートパソコン、ハンドミキサーなどなど、レンジやトースターとは別にあるコンセントは本当に便利です。
デスク下の可動棚は、スペースはとるけど厚みのないトレイや、もしかすると読みかけの本など・・・あるかもしれません^^
Mさんのとっておきの場所になると良いなぁと思います。


吊戸棚がなければ貼る必要もなかったタイル。ですがやはりクロスの壁より気分が上がります。
照明を点けると陰影ができて本当に綺麗です。加えて空気をキレイにする効果もあるので良い事づくしです。


リビングに入ってきたときの景色もこの通り。
ナチュラルな雰囲気のお部屋に調和して、にっこり笑って出迎えてくれているような気さえします^^

お会いしたときに、「新築時に細部まで考えられなかったから・・・」と少し後悔されてありましたが、今のタイミングだからこそ理想の形になったかもしれません。
家は住む人に合わせて一緒に成長していくので、その時々の節目に必要とされるものも変わっていくような気がします。
きっかけは故障や不便さ、違和感などマイナスなことかもしれませんが、それ以上にワクワクをプラスして、お役に立てると嬉しく思います。

Mさん、打合せからとっても楽しい時間をありがとうございました。
少々寂しさもありますが、家具共々これからもお付き合いをよろしくお願いします^^

無垢材のテーブル&ソファー

2021-2-16

昨年の秋にMさんからご紹介頂いた同じ頭文字のMさん。
以前はキッチンの柱を囲うように丸いダイニングテーブルがあったそうですが、ご家族やお友達がテーブルを囲んで座るには狭く撤去されたそうです。
ソファーを置かれている場所にしっかり向き合って食事ができるテーブルを・・・ということでお声掛け頂きました。

まず、テーブルのレイアウトとサイズを先にご検討頂きました。

Aはシンプルに正方形に近いテーブル。
Bは、週末お友達ご家族とよく食事をされるとのことで、キッチンとの隙間にカウンターを足すことができる6人掛けプラン。
Cは、Aの角を取ることでキッチン側に座る方がスムーズに立ち座りできる面取り形状。

Bのテーブルの下をくぐっていくのはちょっと・・・ということで、Cの形状にて具体化させて頂きました。


昨年入院中にスケッチしたので方眼紙・・・イメージして頂けますように。
ちょっと動物的なフォルムですが、座ったときに脚が当たらないようにというご要望で中央に寄せた2本脚でご提案させて頂きました。


奥様が座る側に学校のプリントや文具などを入れる引出しを・・・とのことで、高さなど考慮して設計しました。
ご希望されている引出しの有効高さを確保するには座面との距離が少し近くはなりますが、許容範囲とのことで製作させて頂きました。


タモの木目がダイナミックな無垢の接ぎ板テーブルが完成しました。
1.2m×1mの四角のテーブルには珍しいサイズです。
1mは向かい合うテーブルには広めですが、間口が小さいので丸テーブルのように囲むような親近感があります。


上からの目線では分かりませんが、奥様席には引出しを設けています。


A4のプリントや雑誌が入る奥行きと文具ケースに合わせた高さの引出しです。


角を落としたことで動線を邪魔しないことはもちろん、自然と中心に向いて団らんが出来るようなテーブルになりました。
形状に合わせて無垢材の手触りがよりほっこりとした温もりを感じます。
Mさんから「これで向き合って食事ができる~^^」とテーブルがあることだけでも喜んで頂けて有難い限りです。

テーブルをお届け直後に、実はソファーも・・・とご相談を頂きました。

以前テーブルの場所に置かれていたソファーがキッチン正面に移動されていたのですが、リビングにはボリュームがあり過ぎて・・・というご相談でした。
確かに階段横に大きな奥行きがはみ出していて、反対側も行き来がし辛そうです。
昨年末にご相談頂いたので一旦宿題を持ち帰り、色々と考えさせて頂きました。


昨年末中にこちらは3案目になりますが、無垢材をベースにボリュームを抑えたクッションでスッキリ見せる形状で製作のご依頼を頂きました。
・テレビを見るときには階段側にも寄りかかるので、背もたれに少し返しをつけて。
→それぞれ傾斜になった面を接ぎ合せるので施工精度が問われますが、腕の見せどころです。
・階段と反対側は動線を妨げないよう角を落として。
→テーブルとリンクしているように見えて、ちょっとしたサイドテーブルにも利用できそうです。
・クッションの下は非常用のペットボトルやストックができる収納庫に。
→クッション下に隠しフタをつけて

形はシンプルですが、要所要所にMさんだけのオリジナルが組み込まれています。


こちらは製作中のベースです。まるで風呂おけが集中治療室に入っているようですがこうして固めていきます。


一番大事な入隅部分。木目が流れているように見せることでソファー全体がより長くお部屋が広く見えるはずです。


角に何かはみ出しているようですが、雇いざね接ぎといいます。(突出した部分はあとでカットします)
板自体にさねを作って接合するのではなく、別の材を使って接合する方法です。
タモベースにウォールナットを使うことでちょっとしたアクセントにもなります。


奥様のご要望で、糸面取りよりも少し丸みをとのことで、背もたれもやさしく身体にフィットするラインです。
この丸みと傾斜のある2枚の板をどうしたらジョイントできるのか・・・家具の製作図面は描きますが、このレベルはなかなか図面にできません。
話合いはしますが、ここは職人高瀬の感覚にお任せです。


3回オイル塗装を施して、いよいよ納品の日。こんなに良い色になりました。


クッションが乗っていない状態だとこれがソファーなのか、果たして空間に馴染むのか、多少の不安はありつついざお届けです。


設置完了しました。
以前のボリュームのあるソファーから急に景色が変わって見慣れないせいか、半信半疑ですが・・・
背もたれの奥が見通せて、間違いなく以前よりスッキリと広く見えます。


階段と反対側は動線を妨げないラインの効果で寸法よりも遥かに広く感じます。


通常のソファーよりもクッションの奥行きは随分小さいのですが、心配していた座り心地がとても良く、長時間楽な姿勢でいられそうです。
「ベンチソファーなので座り心地よりもデザイン重視なところはあります」と伏線をはっていたのですが、むしろ座り心地が最高で我が家のソファーも取替えたいくらいでした。
後程、疲れなくていいですよ~と嬉しい感想を頂きました。
美容師さんのご職業柄、髪の毛が入り込まない生地を厳選して頂いたのですが、頬ずりしたくなるほど気持ちの良い肌ざわりでした^^

スペース上、サイズや設置条件に制限があったおかげで、どこにもない形状とデザイン、それに座り心地がプラスされてほっと一安心できました。
結果オーライなところはありますが、これからも「この人だからこうなった」という家具を造っていきたいです。
Mさん、無垢材の経年変化も楽しみにしてます。
家具共々、末永くよろしくお願い致します。

脱衣室に、ときめく充実収納

2021-2-8

5年前にカップボードを製作させて頂きましたMさんより、脱衣室のご相談でお声掛け頂きました。
お久しぶりのご訪問。カップボードもすっかりMさん色になっていて嬉しかったです^^


早速、脱衣室にお邪魔しました。
ご家族5人の下着類とタオル、Mさんのお仕事ウェア、洗剤ストック等々。
イケアの収納ボックスを上手に使用されていましたが、入りきれない物、レールのない引出しなど、
お仕事と家事で大忙しな毎日に気付かないうちにストレスになってしまったそうです。


必要なのは、5杯の下着用引出し、フェイスタオル用引出し、洗剤ストックとウェア用の深い引出しとのことで、図のようなご提案をさせて頂きました。
カウンターの上に洗濯カゴを置けるスペースを空けて、上部にはバスタオルを収納予定です。

上部の扉はよくある開き扉ではなく、Mさんのご要望で一枚のフラップ扉に。
一枚扉で開け閉めできる扉は引戸以外にもたくさんあるんです。
高さと収納量、それから開閉し易さをご検討頂いて、Bのスタイルになりました。


引出がこんなにあれば、遊び心がニョキニョキっと生えてきます(笑)
カップボードを水色のアクセントで楽しんで頂いたのでブルーグレーのグラデーションも候補に入れつつ、爽やかで温もりのあるベージュ系も候補に。
こんな時間が楽しくて仕方がないです^^


少し和を感じる木目をベースに、白・アイボリー・グレーベージュとその間に麻っぽい素材を入れてみました。
単色だけの組合せより、一つ異素材が入ることで木目も単色も一気に映えます。
全体的に大人しい色使いですが、清潔感とほんの少しの個性があってとっても好きな組み合わせです。
Mさんにもこちらを気に入って頂けて、いざ製作スタートです。


製作期間を頂いて、設置当日。まずは下台から固定していきます。
ギリギリの寸法設定でご主人にも手伝って頂いて本当にお手数をお掛けしました^^;


完成しました。
ハンドルや木目の横ラインのおかげで奥行きが出て、以前より広く感じます。


窓には背板を設けられないので、側板で固定。
窓枠部分も予め採寸した通りピッタリ隙間のない納まりです。


スッキリ爽やかで温もりのある空間になりました。


扉を開けるとスッキリ全開見通せます。

翌日、カメラマンのご主人に撮影して頂いた写真を送って頂きました。
ここからプロのお写真になります^^

上部の収納もフルに使って頂いて嬉しい限りです。
奥行きが浅いので、何が入っているか一目瞭然。無駄がありません。


フェイスタオルは今まで積み重ねて収納されていましたが、今回の引出に収納する為に、畳み方を変えて頂きました。
打合せ時に、この畳み方でいきましょうという寸法で引出しの高さ設定をさせて頂きました。
取出しやすそうでうっとりします。


引出は全てレールが側面に見えないソフトクローズ式です。


洗剤ストックに無駄のないジャストな引出し。気持ちが良いです。


引出の数が多いとハンドルが良いデザインになります。


できれば早く済ませたい洗濯。
干して・取り込んで・畳んで・しまうという億劫な作業がここではハミングしてしまいそうな気がします。
機能性はもちろん、やっぱりワクワクするって大事ですね。
Mさんの大好きな空間が増えて、日々充電&リフレッシュして頂けると良いなぁと思います。

< おまけ >

さて、これは何でしょう。
Mさんの写真効果で芸術品のように見えますが・・・
スケボー、ではなく今まで上に置かれていた重たい乾燥機専用の台です。
採寸のときに職人高瀬がこっそり型取りしていたそうで、私も気付きませんでした。

キャスターのおかげでまるでアイロンのようにスイスイ♪
楽に動かせるので、専用スペースを作らなくてもOK。 何だか可愛らしく見えました^^

Mさん、今回も打合せから楽しい時間を本当にありがとうございました。
これからもワクワクする物を造っていきたいと思います。
末永く、お付き合いよろしくお願いします!

木・石・光・・・素材がつくるリビング空間

2020-11-19

完成後、2ヶ月以上も経ってしまいましたがN様のリビングをご紹介致します。

以前は下台のみの造り付け家具が置かれたリビングでした。
手前に間仕切り建具があり、ダイニングキッチンとも仕切られた別の空間のような印象でした。


着工後、寝室からリビング、ダイニングキッチンまでひとつながりにフローリングが貼られただけで随分空間が変わってきました。


当初はソファーの配置からテレビ画面を左に寄せて横のラインを意識したご提案でしたが・・・
お打合せを進めるうちにホームシアターのお話しがあり、スクリーンをどう組み込むか改めてご提案させて頂きました。

上はスクリーンを家具ではなく天井に組込むパターン、下は家具の中に組込むパターンです。
ソファーからスクリーンの距離と、テレビ画面の高さ設定から下のプランで製作することになりました。

ご発注頂いてから一番悩んだのは色です。
ウォールナットの天然木の床に調和する壁面の石は最初にすぐ決まったものの、それに合う家具の扉をどうするか。

左上が石のサンプルです。
荒々しい石に調和する木目が活きた家具にしたかったので、木目の道管に黒を入れて(目黒塗装)その上に着色しています。
最近はフローリングなどで道管に白をいれた目白塗装はほっこりした雰囲気で人気がありますが、黒を入れることもあります。
石の明るい部分に合わせると右下のグレーになりますが、その上の色も塗りつぶし感が出て何となく安っぽい印象でした。
当初のイメージとは違いましたが、左側の茶系に寄せた重厚感のある色味で即決!
したわけではなく・・・最後まで半信半疑で塗装屋さんをずいぶん困らせました^^;
どうか良い雰囲気で仕上がりますように。


取付けの日。下台から設置していきます。
予め、スクリーンの電源や壁掛けテレビの配線孔など、必要な場所に電源を設けて頂きました。


カメラに納まらなかったので広角で大袈裟なアングルですが、余計な継ぎ目が入らないようにゲート状に組込んで設置してきます。


本体が納まりました。石を貼るまで家具のグレー具合が気になるところです。


2日施工の末、完成しました。
最後まで気になっていた色味も、床のウォールナットと石のグレーを調和する落ち着いた風合いに納まりました。


ダイニングキッチンともつながり、深呼吸したくなるような心地よい空間になりました。
上質な木とそれに見合うダイナミックな石の風合い、柔らかな光。
ここにいるだけで森の中にいるような穏やかな気持ちになるから不思議です。
特別なデザインはしていませんが、素材そのものが引き立て合っているような気がします。

以前ご紹介できませんでした、寝室のベッドからの一枚です。

ベッドのヘッドボードも落ち着いたグレーのファブリックをボタン締めして製作させて頂きました。
エレガントでクラシカルな寝室と、ダイナミックでモダンなリビング。
テイストの違う空間ですが、上質な素材によって一つに調和しているようです。

お忙しい日々の終わりに、ほっと一息安らぐ場所になっていると嬉しく思います^^

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