デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

取っ手のないシンプルな家具

2018-5-12

ブログの更新がなかなかできず、久しぶりの投稿です。
今月は遠方のお客様が多く、初めて訪れる街並みも楽しみつつお届け致しました。

小郡市のT様。
とてもシンプルなキッチンカウンター収納をご希望でした。
引出し、開き扉ともに全て取っ手のないプッシュオープン式です。

キッチンで取っ手がないと水や油分がついた手での開閉を嫌われる方も多いですが、
プッシュオープン式レールの機能性の向上とデザイン性から最近はキッチンでも取っ手がない扉を希望される方が増えてきました。


側面のカキ板もビスを使わずフィンガージョイントという方法で組んでいます。
炊飯ジャーやホームベーカリーを収納できる設備機器感の少ないすっきりとしたキッチンカウンターになりました。

とても素敵な床材でしたので、あえて大人しい木目にすることで品良くすっきりとまとまったような気がします。
T様、大変お世話になりました。

そしてこちらもプッシュオープン式ですが、S様の天然木を使用したテレビボードをご紹介させて頂きます。

ダイニングからの動線を妨げないよう、角を落とした形状です。
無垢材のボーダーラインが揃うことで奥行きを感じることができます。


扉を閉めているとどう開くのかが分かりませんが、それぞれ用途に合わせた開き勝手をしています。


プッシュオープン式の引出しが大小。無垢材のボーダーで扉の継ぎ目が目立たなくしています。


中央もプッシュオープン式ですが、下にゆっくり開くフラップ扉です。


65インチの大型テレビを既に壁掛けにされていたので、ダイニングとのスペース上テレビボードをシンメトリーに配置することができませんでした。
重心を低く素材感のあるテレビボードにすることで、バランス良く安定したように思います。

田川郡のT様もプッシュオープン式のテレビボードでしたが残念ながら完成写真を撮り忘れてしまいました。
プッシュオープン式にすることでシンプルにはなりますが、見た目のオリジナル性が見つかりにくいかもしれません。

シンプルだからこそ、その方々のこだわりやライフスタイルに合わせた機能面とデザイン面でのオリジナルを見つけていきたいと思います。

キッチンカウンター下の収納

2018-4-26

朝倉市のM様より、キッチンカウンター下の収納の件でお問い合わせを頂きました。
最初にどこに何を収納するか具体的な図と写真を送って頂いたので、とてもスムーズにやりとりをさせて頂くことができました。
設置場所はキッチンカウンター下の凹んだスペースの奥行き18cmを利用して、トータル奥行き45cm程の収納をご希望でした。

先にお写真を送って頂いたので、納まりの難易度が想像できました。

丸みを帯びたキッチンカウンターに新しい天板をどう突き付けるか、またどのラインで揃えるか、プランやお見積りとは別の部分で頭を使いました。
同時にM様には天板の素材をじっくりご検討頂きました。
人工大理石、突板、無垢材、メラミン、集成材、それぞれの特徴を知って頂いた上で、最終的に集成材で製作させて頂くことになりました。

将来的なことや今のライフスタイルを見据えてじゃあどの素材が良いか、真剣に興味を持って頂けて私たちもとても造り甲斐がありました。
製作を経て、いざ設置です。

課題だった納まりの部分はこんな風に加工しました。納まりもデザインの大事な一つです^^


キッチンカウンターからはそんなに突出していませんが、収納内部の奥行きはたっぷり確保できています。


右側面の納まりはこうなりました。
既存のサイドパネルと色は違いますが、経年変化すると馴染んで一体化してくるはずです。


フライヤーや筆記具など、入りきれずカウンターの上に乗せられてた物の収納場所ができました。
家具のボリュームがあるはずですが空間が狭くなった印象は無く、むしろすっきりと広く心地良く感じました。
お仕事と家事と育児、M様ご家族の日々の暮らしに少しでもお役に立てたら嬉しく思います^^
M様、たくさんご協力頂いてありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

7年目の春です。

2018-4-13

4月でデザインコンパスを始めてお陰様で7年目になりました。
変えていくこと、変わってはいけないこと、見極めながら「意味のあるお仕事」をしていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします!


写真は吉野ケ里歴史公園の建築物です。小さい監督さんの春休みに行ってきました。(遊具メインでしたが・・・)
深い庇と心地よい日陰と風、理にかなった建築物にとても癒されました。


「へぇ~、そろそろ暑くなるからボクの家もこんな風にしてくれないかな。」
確かに9歳の君に暑さ対策は必要だけど・・・別の方法を考えようね^^;

シニアのポッカも元気です^^
ワクワクするお仕事をたくさんしていきたいと思います!

グレイッシュな壁面収納が完成しました。

2018-3-31

先日ご紹介させて頂きましたT様の壁面収納が無事に完成致しました。


施工前。何もないと大きな梁の存在感が気になります。


左側の収納から順に設置していきます。


梁に面を合わせることが綺麗な納まりに繋がります。
どの現場も床・壁・天井が完全な90度ではないのでどう納めるか、いつも考えるところです。


壁掛テレビになる場所です。テレビを見る側から影にならないよう奥行きを前面に出しています。


その裏側は間接照明や壁掛けテレビの配線経路を仕込んでいます。


形になってきました。梁の下にぴったりと納まりつつあります。


中央にエコカラットを貼り、家具が完成しました。全面壁のように見えますが・・・


左側は開き扉、そしてテレビ両サイドは大きな一枚の引戸になっています。


左側は上からファックス、プリンター、ノートパソコン等の薄い物の指定席になっています。
そして小引出しには文具、3段引出しはクリアファイルが2枚並列して収納できるサイズに合わせています。
一番下はお掃除ロボットの基地に。電源が必要な場所にコンセントを増設してあります。


梁が無かったように、何とかうまく納まりました。
が・・・。実はクロスの納期が間に合わず、お引越し後に施工させて頂くことになりました。
気持ち良く完成させたかったのですが、ご迷惑をお掛けしました。


そして後日、梁部分のクロスを貼り終えました。
引戸レールより手前から梁にかけてがクロス、引戸レールよりタイル面までが家具の化粧板です。
全く違和感のない、むしろ梁まで壁面収納として製作したかのような納まりになりました。


お陰様でお引越し後に伺うことができました。
素敵なパープルのソファーはもちろん、お部屋全体にすっかりとけこんで本当に気持ちの良い空間でした。


たくさんのサンプルから悩んで選んで頂いたグレーの中で一番薄い色でした。
光のあたり方によって、カプチーノっぽくもパープルっぽくも見えるグレー。
色だけでなく、家具自身が置かれた状況に合せて自分をコーディネートしているようにも思えてきました。
そのくらい、永くご家族に寄り添える家具であったらいいなと思います。

T様、大変お世話になりました。これからもお付き合いよろしくお願い致します!

ライフスタイルによって、付け足していく家具

2018-3-24

4年前にご新築の洗面台でお世話になりましたO様。

その後、ダイニングの空いたスペースに3人のお子様の教材収納を・・・ということで、プリンター台を兼ねたL型の壁面収納を設置させて頂きました。
当時ピアノを置かれていたので、その横に設置できる最大限の幅1.3m程の収納です。
更に昨年、不足している収納場所の確保としてプリンター上に吊戸棚を設置させて頂きました。
が、お子様の成長に伴って増えていく教材の収納がそれでも充分ではありませんでした。

そして今回、長年愛用されていたピアノをお引越しされるということで、新たな収納をご提案させて頂きました。


3人のお子様がそれぞれプライベートロッカーのようにたっぷり収納できること。
そして将来はご夫婦の収納にもなりうるので、右側はキッチンからも使い易い開き勝手に。
出来る限り扉を閉めているときはスッキリ壁化できるよう、取っ手のないプッシュオープン式でご提案させて頂きました。


最初から全て設置されていたような壁面収納が出来ました。
ご家族のその時々のライフスタイルによって足されていった中身の濃い収納です。


壁化してラインが綺麗に揃ったことで、設置する前よりもダイニングがずいぶん広く感じるようになりました。


今度こそ、充実した収納量です。
これからまたご家族のライフスタイルによって内部がアレンジされていくかと思います。
一緒に成長していける愛される家具でありますように。
ご家族の皆さま、これからも家具共々お付き合いをよろしくお願い致します^^

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