デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

白と木目が映えるテレビボードをお届けしました。

2018-3-15

先月ご紹介させて頂きましたSさまのコントラストが映えるテレビボードをお届けしました。

下見にお伺いした際に、カーテンボックスの下がり壁と奥の部屋のエアコン配管の通り道をしっかり採寸しました。
図面で予定していたよりも下がり壁が高かったので、バランスを見直して製作させて頂きました。

そしていざ取付です。上の吊戸は扉を開けてエアコンの配管ができるようシビアな位置でセッティングします。

テレビボードを宙に浮かせるには低いコンセントの位置を移動して、壁の中で配線ができるように上下に配線孔を設けています。
既存の穴を塞ぐ化粧板はテレビボードが下がらないよう補強も兼ねています。

テレビも設置して、完成しました!

扉を開けるとそれぞれ目的別に充実した収納量です。

下台は正面から天板の厚みを感じないスッキリとした納まりにさせて頂きました。
引出しを開けるときの手掛かりは無垢材を使用しています。

上の扉も同じ手掛かりに。片手で軽く開けられて、閉まるときはそっと押すだけで自動で閉まります。

家具が完成した時よりも少し飴色に近づいたようです。
オイル塗装なので肌触りが優しく経年変化も早いので、これからが楽しみです^^


正面から見た木目の流れが美しいテレビボード。
実物が無く、図面とパースとサンプルだけでご検討頂きました。
最初にS様から頂いたこんな感じでというスタイリッシュモダンなイメージ写真よりも温もりがあって
どこか可愛らしい、S様ならではの愛される家具になった気がします。

S様、大変お世話になりました。
新しいご家族といっしょに新生活、たくさん楽しまれてください。
家具共々これからもよろしくお願いします!

オーダーならではの家具をお届けしました。

2018-3-11

先日ご紹介させて頂きましたO様の家具が無事に取付きました。
オーダーならではの家具です。

納期の関係で、先に玄関のベンチからお届け致しました。
玄関を入ってすぐの限られたスペースに取り付けていきます。

脚を付けずに、そして取付金具を表に見えない固定方法を考えてのデザインです。
本体を白い巾木の上に乗せることで強度を保ちます。

ジャストサイズで納まりました。

平面と側面の二面で角度の異なる形状です。
製作段階はこんな感じでした。

ねじれのある難しい形状でしたが何とか形になりました。


玄関を入ってからの動線を邪魔しないシャープなラインです。


座った状態で靴を脱いだあと脚の向きを変えてそのままホールへ上がって頂けます。
O様ご夫婦のスマートなライフスタイルにぴったりのオブジェのようなベンチになりました。

後日、カップボードのお取付けもさせて頂きました。
大きなパイプスペースがネックになっていた設置場所です。

左から、冷蔵庫上とパイプスペース前そして家電収納とそれぞれ奥行きが異なる本体ですが前面をぴったり合わせて設置します。

こちらも完成しました。

パイプスペースの凹凸は全く感じないスッキリとしたカップボードです。


内部の収納も充実しています。
パイプスペース前は奥行きの浅い収納に向いている可動棚です。
ネックになっていた部分が逆に使える収納になりました。


生活感を出したくないというO様のご要望で家電も隠しています。
O様の身長で無理なく使い易い高さ設定です。


キッチンの扉と同じ素材でリビングダイニングからの見た目もずいぶんスッキリしました。

どちらも既製品ではなかなか代用できない形状で大変やりがいのお仕事でした。
お声を掛けて頂いて心から感謝しております。

O様、これからが楽しみですね。
引続きどうぞよろしくお願い致します。

グレイッシュな壁面収納

2018-2-22

ちょうど一年前、T様から「こんな感じのものは造れますか?」とお問い合わせ頂いたのがきっかけでした。
とても素敵なモデルルームの写真を基に、ざっくりとした壁面収納のプランをさせて頂きました。
数か月後、実際にモデルルームを見学させて頂いてからT様と初めてお会いしました。
忠実に再現するには課題が多いなぁと考えていたところ、お話していくうちにT様らしさを少しずつお伺いすることができました。


これは最初に作成したプランです。
大きな引戸がテレビの前をスライドするところはモデルルームと同じですが、色柄や内部収納の詳細など、T様だけのプランです。
それから何度かやりとりをさせて頂いて、グレーベースでプランを進めていくことになりました。


当初、左上のように中央にテレビを設置して、梁下からグレーの家具を設置するプランでした。
その後T様より、梁もグレーにしては?ピアノを置くのでテレビの中心を右側に寄せては?
と名案を二つも頂いて、その他のプランをご提案させて頂きました。
確かに梁までグレーにすることで、梁の圧迫感が解消されて、より壁化することができます。


大枠のプランが固まりつつあるところで、素材のご提案をさせて頂きました。
壁面収納の扉の素材と、現地で造作する梁部分の壁紙、それからテレビ背面にアクセントで用いるタイルです。
扉と梁の色を合わせることを第一優先に、左の組合せで進めることになりました。


エコカラットの凹凸を間接照明で上下に照らし、視線をテレビ面に集めることで、梁の存在を無くすことができます。


T様らしい素敵な雰囲気に仕上がりますように・・・。

ただいま心を込めて製作中です^^

コントラストが映えるテレビボード

2018-2-17

たまたま早く到着したお打合せの席で、羽生選手の歴史的瞬間に立ち会えました。
その後のお打合せは感動と興奮を抑えるのに必死でしたが、本当に心が震えました。
Rさん、ありがとうございました!

興奮冷めやらぬまま只今製作中の家具をご紹介させて頂きます。
お問い合わせを頂いた時から、はっきりとしたご希望があられたSさま。
イメージされている写真を添付して頂きました。
サイズだけ考えるとイメージ通りの設置は難しそうでしたが出来る限りニュアンスを組み込ませて頂きました。

テレビボードを宙に浮かせることと、白と木目のコントラストを活かしたデザインにすることが第一優先でした。
その後、扉の開閉方法やサイズ的なことなど詳細をお打合せさせて頂いて、下記以外にも数パターンの組合せからご検討頂きました。

平面では想像しづらい色の組合せです。
右側の空きが新鮮でとても意味があるように思います。
一番上のパターンで製作させて頂くことになりました。


これは無塗装の状態のチェリーの下台です。
入荷した突板が通常より明るい木目でしたので、心配になってSさまに着色の選択肢もご案内しました。


左が着色オイル塗装、右がクリアオイル塗装です。
左の状態になるには2、3年かかりますが、着色することで木の持ち味である濃淡が少し失われます。
経年変化を楽しみたいからということでクリア塗装でゴーサインを頂きました。
Sさん、ありがとうございます。

来月のお届けまであと少し、丁寧に仕上げていきたいと思います。

オーダーならではの家具

2018-1-31

昨年末にお問い合わせを頂きましたO様。
キッチン背面の壁に凹凸があるため市販のカップボードでは対応できず、オーダーを考えられたとのことでした。

お伺いさせて頂くと、確かに大きなパイプスペースがネックになっていました。
それを避けて設置しようとすると幅80cmも取れません。
パイプスペースの前も有効利用して、凹凸が無かったことになるように!?ご提案させて頂きました。
お手持ちの家電や収納されたい物、普段の使い方や開閉方法など細かなやりとりを何度かさせて頂いていざ製作スタートです。

キッチンと一緒に玄関のベンチもお問い合わせ頂きました。
当初は市販のベンチを置いてその横のスペースに小さな収納棚を・・・とのご要望でしたが、
どうせなら壁付けの一体感のあるベンチはいかがでしょうか?ということでご提案をさせて頂くことに。

とはいっても単なる分厚い棚ではありきたりだし、長方形のベンチは動線を邪魔しそうだし、
カーブにするとO様のテイストではないし・・・少し悩んだ結果、図のようなご提案をさせて頂きました。

玄関ドアの袖壁と、廊下の角からのラインをそれぞれ斜線でもってくることで、動線を妨げず流れに沿った形になります。
一番奥行きのある部分で靴を脱いで、脚の方向を変えて室内へ上がる所作も美しく感じます。
ご提案の際は、安全面が気になったので青枠の絵のような少し厚みを持たせてからテーパーをかけるデザインにしておりましたが、
O様が厚みの無いシャープなデザインのほうが断然良い!と推して下さったので赤枠のようなデザインで製作させて頂くことになりました。

一見、オブジェのようなソリッドなベンチ。
向きの異なる二面からそれぞれ違う角度で巾木に向かってテーパーをかけた形状。
同じ物を造ることが殆どありませんが、もちろんこんな形状も初めてです。
強度も含めていろいろと考えながら形にしていきたいと思います。
O様と同じく、出来上がりが楽しみです^^

ページトップへ