デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

間仕切り壁が一石三鳥に

2025-12-25

 
Merry Chirstmas☆″
ポッカも無事にクリスマスを過ごせました^^

さて、少し前になりますがY様寝室の造作家具たちをご紹介させていただきます。

ご新築完成時、手前の寝室と奥のウォークインクローゼットが高さ2m弱の壁で仕切られていました。
1台のエアコンで両方の空調を整えつつ、寝室からクローゼットが見えないようにする為に、縦の木製シャッターを取付けました。
当初はお手持ちのテレビボードを置かれる予定でした。


その後、手前のベッドとの距離が近いので、お手持ちテレビボードは置かずに壁掛けテレビをご希望されました。
更に、レコーダーを置きたいけれど、奥行きはあまり出したくないということで・・・
何やら穴が開いていますね。


壁掛テレビの下地も入れ直します。
せっかくのクロスですが、少し趣きのあるものに貼替えたいと思います。


テレビ面が完成しました。
レコーダーが壁の中に埋まっているのが分かるでしょうか?


動線を妨げず、遠近感とスッキリさせるためにさりげなく斜めの棚を付けました。


レコーダーの開口部分だけ、裏のクローゼット側まで棚が伸びています。


レコーダーは、クローゼット側の壁裏からしっかり配線を集めてコンセント類もこちらの壁に移し込んでいます。
ワチャワチャとした余計な配線も表からは見えなくなりました。


蓋を閉めると宅配ボックスのようですが、そこに配線があるとは思わせない佇まいです。
そして、上部は時計やお財布など大事な小物を置いていただけるようにファブリックを巻いています。
ちょっとしたサプライズです^^


厚みがそれ程ないので、お洋服掛けにも影響なく動線の邪魔もしません。
表面にも突出せず、一石三鳥くらいのメリットがありました。


そしてベッド側はヘッドボードを造作させていただきました。


就寝前は間接照明のやさしい光があると良いですね。
光源が目に入らないだけで穏やかに就寝できそうです。

家具と呼べるか分かりませんが、どちらの面も家具以上にできる事がありました。
制限があるから生まれるアイデアがあります。
場所も人も同じ条件は二度とないので、感性を磨いて空間をつくっていきたいと思います。

素材が決め手。インテリアに調和したテレビボード

2025-12-13

工場近くのグリーンパークにて、イロハモミジのハッとするような紅葉を見納めました。
自然がつくりだす色ほど美しいものはないですね。
一瞬を大事にしたいと思います。

さて、昨年から参加させていただいたY様のご新築プロジェクト。
ご入居後の仕上げ工事が終わりましたので、またご紹介させていただきます。

窓に面した明るいリビング。
吹き抜けがあり、縦に長い壁がテレビ面になります。
畳の間と同じ空間で、ヘリンボーンの床材。
そしていわゆる木の色ではなく、グレー系のニュアンスカラーが基調の空間です。


そして階段を上がって通路の突き当りにテレビボードが位置します。
壁とのバランス、通路の動線、サイズ・形状・色柄・素材・・・お部屋の中で一番悩んだ場所でした。


動線を妨げたくないことと、階段を上がった廊下からの繋がりをもたせたかったので、スケッチのような形状を考えました。
畳の間の斜め形状とリンクして、お部屋を広く見せる視覚的な効果もあります。
ヘリンボーンの床を邪魔しないように、敢えて木目を避けて形はシンプルに。
色調を合わせて素材感で演出できればと思います。


設置の日。テレビボード本体が付きました。
この段階では自分でもこれで良かったのか正直少し不安です。


その後、難関のタイルを貼っていきます。
お引渡し時に、一番大変だったのは何ですか?と聞かれて「タイル貼りです」と即答していた職人高瀬。
できるだけ家具に徹していきたいと思います(苦笑)


完成しました。
テレビを設置してようやくしっくりとお部屋に馴染んだ気がします。


素材はとても悩みました。
ベージュ系の天然石のような柄の扉と、ランダムな艶が特徴の左官仕上げのような天板。
どちらも無限にあるメラミン化粧板の中から特殊なものを選択しました。
形がシンプルな程、素材が活きてきます。


角を落とした形状で無意識に感じるストレスが解消された気がします。
普通に長方形の天板を想像すると、この形状の方が「当たらない安心感」を感じます。


形は極めてシンプルですが、整然とした姿が心地よいです。
しつらえ過ぎず引き算をすることで空間に余裕が生まれました。


そしてY様たってのご要望でした畳の間に格子を設けます。
上下に横桟を入れて一体感させれば簡単で早いのですが、1本1本手間を掛けて取付けていきます。


削り合せながらようやく設置できました。
大きな鉄骨柱だけが目立っていた畳の間に格子が入ることで、ちょっとしたお篭りスペースができました。


畳スペースからの景色も変わりました。
窓からの日差しの入り方もやわらかくなって、何とも落ち着くプライベートスペースに生まれ変わりました。
和室が少なくなってきている昨今ですが、こんな畳の間だと取り入れたくなりますね。

ナチュラルテイストのリビング壁面収納

2025-11-24

3年前に初めてカップボードを施工させていただいたT様。
 

その一年後に洗面室も施工させていただきました。
 
木目やタイル、ハンドルを統一して、爽やかで清々しいナチュラルテイストに。

そして、今回はリビングの壁面収納でご相談いただきました。

リビングの壁面には細長い3つの窓があり、収納を設けるには少々難しい空間でした。
小さなお子様にも楽しく、見せる物と収納する物を分けて居心地の良いリビングにしたいと思います。

3つの窓は一見デメリットに見えますが、ここを上手く利用して楽しく飾ることができるコーナーに。
そして用途に合わせてしっかり収納ができるように。
木目やハンドルをカップボードと合わせて、同じくナチュラルテイストに仕上げていきます。


お声掛けいただいてから半年お待ちいただいてようやく設置の日です。
設置面にコンセントが無いので、外壁面から分岐配線して電源を増やしていきます。


下台がぴったり設置出来ました。
30代の頃はお客様に「ピッタリ王子」と命名していただいてましたが、50代の今は何でしょうか・・・。


窓の間の見せる棚も設置していきます。
背面のグリーンはT様と一緒に選んだカラーです。
木目は幹の色、グリーンは葉の色なので当然相性が良いですね。


左側に格子も付きました。
ダイニングと少し空間を分けたいとのことで、スリット越しに見える家具は特別感があります。


完成しました。
マイナスイオンを感じてしまう程、癒されるナチュラルテイストの壁面収納です。
段階を経て、カップボードや洗面室と同じように居心地の良いリビングに統一されました。


カップボードや洗面室にはないファブリックのような素材を使って、温もりと落ち着きを演出しています。
木のハンドルとの相性が抜群です。
扉を全部白、全部グレーにしてしまうより、お互いの良さを引立てあって垢抜けた印象です。
何より遊び心があって楽しい空間になりました^^


窓の横に壁をよじ登るカエルが・・・。
実は木目のマグネットなんです。
お子様が描いた絵や大事なメモなど、自由に貼っていただけるとっておきのコーナーです。


下にはお掃除ロボットを入れて、上の棚にはパソコンやタブレットを充電できるように電源を設けています。
カウンター上に配線が見えないだけでスッキリします。


中央の窓の飾り棚とマグネットコーナーに照明を入れたので、ちょっとしたデスクとしてもご利用いただけそうです。

色々な過ごし方を想像しながら形にしましたが、想像できなかった最大の効果がありました!

それは掴まり立ちに最適な格子でした。
施工が終わった最後に満面の笑みで「いないいないばぁ」を披露してくれました。
お子様のご成長と共にたくさんご愛用していただけると嬉しいです。
T様、この度も大変お世話になり、ありがとうございました。

限られたスペースを有効利用~広く見せる玄関収納

2025-10-11

少し間が空いてしまいましたが、引き続きF様の玄関収納をご紹介させていただきます。


カップボードと一緒にご相談いただいたご新築マンションの玄関スペース。

【図面左】がマンションの標準仕様の間取りでした。
玄関を入ってすぐ、クロスの壁が廊下の幅で迫ってくる印象です。

【図面中】は設計変更でマンションにご依頼されたオプション収納でした。
玄関は広くなりますが、柱とPS(パイプスペース)が邪魔して靴の収納は中央しか使えません。

【図面右】お打合せ後、実際に施工させていただいたプランです。
・扉を全面ミラーにして広く見せたい
・収納は宙に浮かせて足元に間接照明を入れたい
というご要望を含めて施工させていただきました。


設置場所です。
左の柱、右手前のパイプスペース、上の梁・・・箱型で製作する家具はとても入りません。
スペースを最大限活かすために箱型ではなくパネル状で、背中はクロスの壁をそのまま活かす方向で計画しました。


左手前は底板のない箱型の収納を付け、奥は棚受けレールを直接付けます。


底板は後から。足元の間接照明も何とか接続できました。


完成です。
ミラーの効果で何もなかった時よりもスペースが広く見えるようになりました。
廊下の壁のラインが玄関だったことを考えると効果は絶大です。


収納も充分です。
左側の小扉。靴がちゃんと入る奥行きがあります。


そしてメインの扉側はパイプスペースの裏側までしっかり出し入れできます。
写真に映っていませんが、傘用のハンガーも設けています。
あまり期待されていなかった収納量ですが、余る程の収納力です。
元々の天井ダウンライトも上手く利用が出来ました。


玄関は通過点ではなく毎日の大事なオンオフ切替え地点です。
実用性だけでなく、気持ちの上でもお役に立てていると嬉しく思います^^


そしてテレビボードも製作させていただきました。
カップボードと同じレザー調の素材を使用して、一部だけ色違いに。


窓側に置かれるお手持ち家具の写真を拝見して、この配色をご提案させていただきました。
お手持ち家具と上手くリンクしますように・・・。
そういう意味でもテレビボードはお引越し後に完成予定です。

F様、昨年の1月から長い間ありがとうございました。
家具共々、末永くお付き合いをよろしくお願いいたします。

框(かまち)扉って?

2025-9-23

夏を夢中で過ごしていたら、あっという間に秋が待ち構えていました。

暑さの耐性がついたからでしょうか?
30℃を下回ると急に秋を感じるようになりました。
虫の音が心地よいこの頃です。

さて、先日お客様に、「あの感じって何て言うんでしょうね?」とお尋ねされたので、ご紹介したいと思います。
枠がまわされたような扉を「框(かまち)扉」といいます。
フラットな扉に比べて、クラシカルにもエレガントにも、カントリーにもデザインの幅がグンと広がり趣きがあります。
一言で框扉といっても表情が様々なので、ご紹介します。

◆ストレート框
 
樹種によって雰囲気が違いますが、クラシックになり過ぎず採用しやすいデザインです。
シンプルモダンはもちろん、ヴィンテージモダンな空間にも、他とは違う空間づくりが実現します。

◆クラシック框
 
左右同じ形状の框扉ですが、カラーや金物のセレクトでこんなにも雰囲気が変わります。
とことんエレガントを追求したり、アメリカンな空間にも。使用する周辺素材で変幻自在です。

◆細框
 
さりげなく溝を入れた重たすぎない細框。
フラット扉とはちょっと違う、シンプルモダンやエレガントな空間に良いスパイスとなります。

◆変わった形の框扉
 
ぷっくり蒲鉾型の見切りをまわしてカジュアルに、めずらしい形の框扉で格調高い雰囲気にも。

◆ガラスやミラーの框扉
 
ガラスやミラーを入れるとお部屋がグッと広く見えたり、奥行きを感じられます。
エレガントな雰囲気でありながら、抜きができることで想像以上の相乗効果が生まれます。

化粧板の技術が上がり圧倒的にフラットな扉が多いこの頃ですが、これだけ表情を加えることが出来る框扉。
どこにもない唯一無二の空間づくりの幅が広がるのでおすすめです^^

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