デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

カップボードの設計

2026-3-30

桜がポツポツと咲き始めるにつれて気持ちがふわっと華やいでいくようです。
満開まであと少し、今年の福岡は例年より少し長く楽しめそうですね。

さて、ただいま進行中の大人のリノベーション
手際良い施工業者さんのおかげであっという間にスケルトン状態になりました。


ちょうど、コンクリートの躯体が剥き出しになっている部分が以前のカップボードとインターホンです。
そこを合わせてご要望に合ったカップボードをご提案させていただきました。


キッチンと同じく、5回目のプランニングでこの形になりました。
お客様によっては10回以上プランニングさせていただくこともあるカップボード。
それだけご要望が多岐にわたる最も個性がでやすい場所かもしれません。

カップボードの場合、他の家具と違うところは家電が多い点。
一番最初に置かれる予定の家電をお伺いしています。
Sさんの場合、通常のレンジやトースターの他に、小型の冷凍庫とワインセラーをご希望でした。
ビルトインもできますが、今回は市販品を想定してスペースを設けました。

次にゴミ箱もスペースの有無が重要になります。
今回はキッチン側に設けられたので、カップボード側には分別ゴミ用(ペットボトルや食品トレイ等)の引出しを設けます。
冷凍庫横の細長い部分です。

その上には、根菜などに通気ができる収納庫。

一番右側にはお酒類や食品庫を想定したトールキャビネット。

その他を食器類の収納として、一部見せる収納も設けつつ充実させました。

設置高さや内部の有効寸法など、他にも色々と加味したうえで設計を進めていきます。

現場が進行している間に、心を込めて製作中です。
桜と一緒に気持ちもワクワク。
大事に進めていきたいと思います。

オーダーキッチンという選択

2026-3-16

WBCは残念でしたが物凄いパワーをもらえましたね。

腫瘍と老いと戦っているポッカも毎日小さな奇跡を見せてくれて勇気をもらえます。
愛情と念力を受けとってまた返してくれるそんな実感です。
ポッカ爺ちゃん、スペシャルな毎日を大事に過ごそうね^^
 

さて、先日ご紹介しました”これからを愉しむ大人のリノベーション”。只今キッチンを製作中です。
キッチンは新築マンションには既に備わっていたり、メーカー品でも痒いところに手が届く工夫がされていたり・・・
オーダー家具の中でもキッチンをフルオーダーされる方は少ないかもしれません。

KさんSさんご夫婦も最初は国内のシステムキッチンをご検討されていましたが、
・好みのテイストの扉がない
・この扉にはこのハンドルの組合せ・・・という風に選択の自由がない
・シンク横にゴミ箱をビルトインさせたい
・フィラーを使わずにミリ単位の幅調整ができない

など、妥協点が出てきましたので設計からご提案させていただくことになりました。

搬入の制限と優先すべき機器類、収納の工夫、色々と加味して6回目の設計でフォルムが固まりました。
根拠となる細かな設計を積み重ねた結果のイメージ図です。


扉は木目がうっすら見えるオーク材の框扉。
お部屋のベースとなるアイボリーに近いオフホワイトを貴重として、周辺の素材もご提案させていただきました。
形になるのが楽しみです。


扉の自由度の他にも、対面キッチンの角を丸く出来たり・・・
お部屋の雰囲気をガラリと変えられるようなオーダーキッチンのメリットがたくさんあります。
オーダーキッチンという選択肢がもっと身近になると良いなぁと思うこの頃です。

チーク材のダイニング丸テーブル

2026-3-1

5年程前にチーク材のテレビボードをご依頼いただきましたM様。
当時のテレビボードを本当に気に入ってくださって、今回はダイニングテーブルを・・・とお声掛けいただきました。

5年前もチーク材は貴重でしたが、最近は特に無垢材の入手が困難になってきました。
入手可能な材料で、リビングと雰囲気を合わせたテーブルを検討させていただきます。

最近の住宅内装はシート貼りの新建材で造られることがほとんどですが、M様宅は天然木を使用された輸入住宅。
モダンな既製品よりも、一つ一つ丁寧に手仕事で作られたものがお似合いな空間です。

ダイニングが広いので、長方形に限らず丸いテーブルもご提案したいと思いました。
腰壁の木部が占めるので、全て木のテーブルよりも異素材で抜きをつくりたいとも思いました。


M様の唯一ご要望は、ランチョンマットを入れられるスペースでした。
今となっては納得いかないスケッチですが、最初はこんな構想もしておりました ↑


その後、テーブルに合うダイニングチェアも提案してくださいとのことで、実際にチェアを見歩いてようやく腑に落ちました。
デザイナーズチェアも含めて検討しましたが、やはり木部はチーク材で統一したかったので糸島にあるハミングジョーさんのチェアを採用させていただくことに。
夢のような空間でテンションが上がります。いつか私用でも伺いたいくらいです。
なかなかチーク材のチェアは出回っていませんが、アンティークなら深みも増してM様のダイニングにもピッタリ合いそうです。

ランチョンマットを入れられるスペースを確保しつつ、脚はどこに座っても干渉しないようシェイプさせたいと思います。
収納家具はある程度ご要望を伺えば自然とかたちになっていきますが、テーブルはゼロから生み出す難しさと面白さの両面があります。
その後、チェアの形や張地をハミングジョーさんにてM様と一緒に悩みながらセレクトしました。
昨年からご相談いただいていて、ようやく製作スタートです。


こちらは天面の素材です。
お孫さんが来られても食べこぼしを気にせず20年使えるテーブルをということで、特に擦り傷に強いメラミンを使わせていただくことに。
直径120cmの円形の場合、人工大理石は中央に継ぎ目ができてカット後にロスが多いので選択肢として現実的ではありませんでした。


貴重なチーク材を曲げられるように薄くして周辺にまわしていきます。
これは何層目でしょうか・・・。
最終的には5層もまわして堅木のように見せます。
円形の場合、写真 ↓ のように角材を組んで最後に丸く削っていく方法もありますが、継ぎ目が見えるので↑の方法で。

その後、たくさんの工程を経て(写真を撮り損ねて)完成しました。
お届けが楽しみです。

いよいよ設置の日。

まずは下の天板を設置しました。
後ろに素敵なチェアがスタンバイしてますね^^
これだけでもアリかもしれませんが、やはり後ろの腰壁に同化し過ぎて少し重たい印象です。


天面を乗せて完成しました。
脚とのバランスもとれて垢抜けた印象です。


天面とチェアの張地がリンクするように、模様の色と相性が良いワインレッドとボルドー色に、そして形の違う2脚をグレーで落ち着かせました。
全部が同じ形同じ色よりも遊び心があってずっと良いです^^


ランチョンマットもしっかり入ります。
確かに、ランチョンマットの居場所って難しいかもしれません。
わざわざ毎回どこかに取りに行くのも面倒だし、薄いけど面積が要るのでテーブルに隠せるのは名案です。


翌日、M様に素敵なお写真を送っていただきました。
幸せオーラに包まれていますね^^
テーブルもチェアも、すっかりお部屋と仲良くなっていて嬉しいです!

丸いテーブルは座る人みんなが中央に向くので、不思議とその場が和みます。
職場だと商談が上手くいったり、家庭だと団欒が弾んだり・・・スペースさえあれば良い事尽くしです。
「丸く納まる」は本質を突いた言葉なのかもしれませんね。

M様、この度も楽しい時間をありがとうございました。
テーブル共々、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

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