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チーク材のダイニング丸テーブル

2026-3-1

5年程前にチーク材のテレビボードをご依頼いただきましたM様。
当時のテレビボードを本当に気に入ってくださって、今回はダイニングテーブルを・・・とお声掛けいただきました。

5年前もチーク材は貴重でしたが、最近は特に無垢材の入手が困難になってきました。
入手可能な材料で、リビングと雰囲気を合わせたテーブルを検討させていただきます。

最近の住宅内装はシート貼りの新建材で造られることがほとんどですが、M様宅は天然木を使用された輸入住宅。
モダンな既製品よりも、一つ一つ丁寧に手仕事で作られたものがお似合いな空間です。

ダイニングが広いので、長方形に限らず丸いテーブルもご提案したいと思いました。
腰壁の木部が占めるので、全て木のテーブルよりも異素材で抜きをつくりたいとも思いました。


M様の唯一ご要望は、ランチョンマットを入れられるスペースでした。
今となっては納得いかないスケッチですが、最初はこんな構想もしておりました ↑


その後、テーブルに合うダイニングチェアも提案してくださいとのことで、実際にチェアを見歩いてようやく腑に落ちました。
デザイナーズチェアも含めて検討しましたが、やはり木部はチーク材で統一したかったので糸島にあるハミングジョーさんのチェアを採用させていただくことに。
なかなかチーク材のチェアは出回っていませんが、アンティークなら深みも増してM様のダイニングにもピッタリ合いそうです。

ランチョンマットを入れられるスペースを確保しつつ、脚はどこに座っても干渉しないようシェイプさせたいと思います。
収納家具はある程度ご要望を伺えば自然とかたちになっていきますが、テーブルはゼロから生み出す難しさと面白さの両面があります。
その後、チェアの形や張地をハミングジョーさんにてM様と一緒に悩みながらセレクトしました。
昨年からご相談いただいていて、ようやく製作スタートです。


こちらは天面の素材です。
お孫さんが来られても食べこぼしを気にせず20年使えるテーブルをということで、特に擦り傷に強いメラミンを使わせていただくことに。
直径120cmの円形の場合、人工大理石は中央に継ぎ目ができてカット後にロスが多いので選択肢として現実的ではありませんでした。


貴重なチーク材を曲げられるように薄くして周辺にまわしていきます。
これは何層目でしょうか・・・。
最終的には5層もまわして堅木のように見せます。
円形の場合、写真 ↓ のように角材を組んで最後に丸く削っていく方法もありますが、継ぎ目が見えるので↑の方法で。

その後、たくさんの工程を経て(写真を撮り損ねて)完成しました。
お届けが楽しみです。

いよいよ設置の日。

まずは下の天板を設置しました。
後ろに素敵なチェアがスタンバイしてますね^^
これだけでもアリかもしれませんが、やはり後ろの腰壁に同化し過ぎて少し重たい印象です。


天面を乗せて完成しました。
脚とのバランスもとれて垢抜けた印象です。


天面とチェアの張地がリンクするように、模様の色と相性が良いワインレッドとボルドー色に、そして形の違う2脚をグレーで落ち着かせました。
全部が同じ形同じ色よりも遊び心があってずっと良いです^^


ランチョンマットもしっかり入ります。
確かに、ランチョンマットの居場所って難しいかもしれません。
わざわざ毎回どこかに取りに行くのも面倒だし、薄いけど面積が要るのでテーブルに隠せるのは名案です。


翌日、M様に素敵なお写真を送っていただきました。
幸せオーラに包まれていますね^^
テーブルもチェアも、すっかりお部屋と仲良くなっていて嬉しいです!

丸いテーブルは座る人みんなが中央に向くので、不思議とその場が和みます。
職場だと商談が上手くいったり、家庭だと団欒が弾んだり・・・スペースさえあれば良い事尽くしです。

「丸く納まる」は本質を突いた言葉なのかもしれませんね。
M様、この度も楽しい時間をありがとうございました。
テーブル共々、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

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