デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

框(かまち)扉って?

2025-9-23

夏を夢中で過ごしていたら、あっという間に秋が待ち構えていました。

暑さの耐性がついたからでしょうか?
30℃を下回ると急に秋を感じるようになりました。
虫の音が心地よいこの頃です。

さて、先日お客様に、「あの感じって何て言うんでしょうね?」とお尋ねされたので、ご紹介したいと思います。
枠がまわされたような扉を「框(かまち)扉」といいます。
フラットな扉に比べて、クラシカルにもエレガントにも、カントリーにもデザインの幅がグンと広がり趣きがあります。
一言で框扉といっても表情が様々なので、ご紹介します。

◆ストレート框
 
樹種によって雰囲気が違いますが、クラシックになり過ぎず採用しやすいデザインです。
シンプルモダンはもちろん、ヴィンテージモダンな空間にも、他とは違う空間づくりが実現します。

◆クラシック框
 
左右同じ形状の框扉ですが、カラーや金物のセレクトでこんなにも雰囲気が変わります。
とことんエレガントを追求したり、アメリカンな空間にも。使用する周辺素材で変幻自在です。

◆細框
 
さりげなく溝を入れた重たすぎない細框。
フラット扉とはちょっと違う、シンプルモダンやエレガントな空間に良いスパイスとなります。

◆変わった形の框扉
 
ぷっくり蒲鉾型の見切りをまわしてカジュアルに、めずらしい形の框扉で格調高い雰囲気にも。

◆ガラスやミラーの框扉
 
ガラスやミラーを入れるとお部屋がグッと広く見えたり、奥行きを感じられます。
エレガントな雰囲気でありながら、抜きができることで想像以上の相乗効果が生まれます。

化粧板の技術が上がり圧倒的にフラットな扉が多いこの頃ですが、これだけ表情を加えることが出来る框扉。
どこにもない唯一無二の空間づくりの幅が広がるのでおすすめです^^

ハードメイプルのカップボード

2025-8-19

残暑お見舞い申し上げます。
 
暦の上では秋ですが、まだ長く暑い夏の中間地点でしょうか。
夏後半を乗り切るために心の栄養補給をしてきました。
さぁ、ワクワクをパワーアップしていきたいと思います。

先日、Nさまのカップボードを製作させていただきました。
カップボードは特に、種類が豊富で耐久性のあるメラミン製でのご依頼が圧倒的に多いのですが、
Nさまご要望の素材はハードメイプルや樺材などの木目がおとなしい天然木でした。
樹脂にはない自然な手触りと温もりがあります。

木目が目立たないフラットな扉は少しのっぺりするので、框組をして表情をプラス。
そして気持ちが明るくなるようなデザインクロスをご提案させていただきました。
ワクワクしますね~^^


こちらはガラス扉のフレームに無垢材をホゾ組加工したところです。


既存のコンセントは1カ所しかないので、炊飯器用と天板上にコンセントを増設。
そして間接照明用の配線も行っていきます。


本体が取付きました。
吊戸棚の下は影になるので、照明があるととても便利です。


扉が付いて完成しました。
透明ガラスがあることで抜きが出来て、軽やかで垢抜けた印象です。
きっとガラス越しに見える食器がインテリアになるはずです。


引出し扉も框組にすることで表情が生まれました。
明るい樹種なので、框組がしつらえ過ぎることのない最適なアクセントになった気がします。


正面から見ても清々しいほど姿勢良くシャキッとしてます。
右下のオープン部分は猫ちゃんたちのご飯コーナーです。


出来るだけ家電を隠したいとのことで、炊飯ジャーやケトルはこちらに。
壁側を利用して、開けっ放しても邪魔にならない設計です。


既存のキッチンはあまりお好きじゃないテイストだそうで、全く違う雰囲気に仕上がりました。
キッチン本体よりも、カップボード側の全貌が見えるので、インテリアとしての役割が大きいように思います。
一番長く過ごす場所なので、あまり好みじゃないキッチンに合わせるよりも、お気に入りをギュッと凝縮したい!に大賛成です^^
選んでいただいた壁紙の在庫切れで完成に間に合いませんでしたが、パーッと明るく華やかになりそうで楽しみです。
Nさま、楽しい時間をありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い致します。

引戸の中の見せるキッチン収納

2025-7-1

7月1日。
今日から今年の後半スタートですね。特別な日です。

いつもよくセールスの電話がかかってくるのですが、先日びっくりしました。
「ブログを1回無料で書かせてもらうサービスです。AIでヒットするワードを折り込むので検索数が上昇します。」と・・・。
そんな他人ごとの言葉で何のために仕事をしてるか分かりません。何を信じるか本当に大変な時代になったなぁと感じました。

「人生は喜ばせごっこ」やなせたかしさんの言葉ではないですが、どうしたら喜んでもらえるかをワクワク想像しながら真面目に仕事をしたいと思います^^
ブログも使命感をもって発信していきます!

余談が長くなりました。
S様のオーダー家具をご紹介させていただきます。

まずはカップボードです。マンションご新築当初から設置されている3枚のガラス引戸。
ダークグレーガラスでスタイリッシュに隠せる収納ですが、この中に収納をどう設置するか・・・。
特に市販品ですと選択が難しい空間だと思います。
普段は左側に扉を寄せて使用されているとのことで、右側2スパン分を見せる収納、左側を隠す収納として設計させていただきました。


見せる収納側には、飾り棚と間接照明のための配線を入れていきます。


下台を設置した後、棚だけを見せるため & 補強跡を隠すためにタイルを貼っていきます。


完成しました。爽やかで見せたくなるような素敵なカップボードです。


左奥はいつもは隠しておく可動棚の収納に。
お掃除ロボットやホットプレートなど場所をとる調理器具やストック収納に便利です。

 
既製品の設置が難しかった理由の一つは、引戸枠に引出しが干渉してしまうことでした。
ギリギリ当たらず、美しく納められるのはオーダーならではかもしれません。


ハイカウンターの素敵なキッチンなので、リビングからの景色が絵になります。
キッチンは見えませんが、カップボードはお部屋全体のインテリアを印象付ける大事な要素です。
間接照明を眺めているだけで気持ちが不思議と穏やかになります。


最初からカップボードに合わせた引戸?と錯覚するほどピッタリ納まりました。
大判のエコカラットの配色が美しくて気持ちが良いです。

同じ素材でテレビボードも製作させていただきましたので、次回ご紹介します。

造作家具の施工 ~O様の例~カップボード編

2025-6-16

続きまして、カップボード施工の様子をご紹介させていただきます。

既に壁を開口してますが、リビングと同様に配線を通していきます。


本体を設置しました。
冷蔵庫スペースは奥まっているので、前面を合わせてかなり深い収納です。
人によってはお雛様を入れる方もいて、和室がない間取りで押入並みの奥行きが取れる唯一の場所になることも。
頻度が浅くて場所をとる物の収納に向いています。


棚受け金物はつけずに飾り棚だけを見せたいので、こんな取付け方をしています。


照明がつきました。右側の凹みが気になりますが・・・


コストコのキッチンペーパーを掛けておけるスペースです。
もう1本は布巾用に。


完成しました。
天板から上部はリビングと同じ木目、下の収納はモルタルのような色合いです。
柄が主張する木目で全て統一すると少し疲れる印象ですが、こうして異素材を入れることで垢抜けた印象を受けます。

 
冷蔵庫上は下から上へ開いて、ゆっくり閉まります。


引出し収納の高さも、全て収納アイテムのサイズを伺ったうえで設計しています。
下段にはフライヤーが入る予定です。
内引出しはお弁当箱などの小さなアイテムが向いています。

壁が継ぎはぎのままだけど・・・と思われるかもしれませんが、この後素敵なタイルを貼って完成です。
想い出づくりのためにタイルはご自身で貼られたいとのことで、割付図だけ作成させていただきました。


目地埋めが必要なタイルはかなり大変なのですが、お父様のサポートでとても素敵な仕上がりでした。
お写真をお送りいただきました。

我々もお願いしたいくらい完璧です!


設計時の様子でご案内しておりましたが、同じ家具でもタイルによって全く違う印象を受けます。
タイルの大きさ、色、形、全て絶妙なセレクトです。


リビングからのお写真も送っていただきました。
タイルが貼られていない状態とお部屋の印象が全く違って見えるから不思議です。
カップボードの木目がちょっと澄まして見えるのは気のせいでしょうか?
とっても素敵に仕上がっていて嬉しく思います。

設計段階からとても楽しい時間でした。
何といってもナナちゃんの工場見学から現場のお手伝いと本当に興味を持ってもらえたことが幸せでした。
タイルを貼る前のクロスを剥がす作業も立派にお手伝いできましたよ^^
 
ママこんなに剥がせたよ~!のお顔がたまらなく可愛らしかったです。
修理屋さんの夢はほぼ叶いましたね^^
大きくなられて記憶のどこかに想い出が残っていたら嬉しく思います。

打合せから、楽しい時間を本当にありがとうございました!
何もないところから形になるまで、4回に渡ってご紹介させていただきました。
ご家族皆さまで参加して楽しんでいただけたことが何より嬉しかったです。
家具共々、これからも末永くお付き合いをよろしくお願い致します。

造作家具の施工 ~O様の例~リビング編

2025-6-15

すっかり間が空いてしまっているうちに梅雨の蒸し暑さ、心身整えていきたいと思います。

O様の家具施工の様子をご紹介させていただきます。
まずはリビングから。

マンションのリビングは梁やダクトスペースの下がり壁が付き物です。
O様のリビングも窓側と正面と段違いで下がり壁が目立っていました。


間接照明の配線や、フロートタイプのテレビボード下地補強の為に、部分的に壁を開口しています。


下がり壁を利用して、今回は間接照明を先に取り付けました。


左の下がり壁にピッタリ合わせて凹凸をなくしていきます。


クロスを貼る前ですが、綺麗に納まりました。


一面だけアクセントクロスを貼り、家具を取付けます。
フロートタイプのテレビボードも下地補強と吊り金具を利用してしっかり固定しています。


完成しました。
間接照明の壁を下げたことで、横長感が増してスッキリお部屋が広く見えます。
リビングの天井灯もダウンライトに変えて、より洗練された印象です。


デスクの上には飾り棚兼デスクを照らす間接照明を仕込んでいます。


こちら、実は間接照明の奥(壁側)にペーパーハンガーが仕込まれているんです。
忘れてはいけない書類やお子様が描いた絵・・・何でもスッと挟んで引っ張れば抜けます。
飾り棚、デスクライト、掲示板。
シンプルながら一石三鳥の棚板です。


木目が美しいテレビボードと、


ファブリック素材のデスク引出し。
相性の良いお互いが引き立て合っているようです。


テレビボードは手を掛けるとゆっくり開きます。
手を掛けるだけであとは待っててね~と言うと菜那ちゃん正座して待っててくれました^^
とても大事に使ってくれそうです。

 
配線ルートや天板のコンセントと配線孔など。
テレビ以外も配線が見えずに美しく見えるような配慮をさせていただきました。

間口約5mの壁に、バランスの良い家具と間接照明の効果が相まって寸法以上に広く美しい空間になりました。
この間口ですと、置き家具を組み合せてもなかなかこの効果は感じにくかったかもしれません。
アクセントクロスの選定や素材選びも楽しい時間でした。
次はカップボードをご紹介させていただきます。

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