デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」デザインコンパスブログ「ポッカポカ日和」

オーダーならではの家具

2018-1-31

昨年末にお問い合わせを頂きましたO様。
キッチン背面の壁に凹凸があるため市販のカップボードでは対応できず、オーダーを考えられたとのことでした。

お伺いさせて頂くと、確かに大きなパイプスペースがネックになっていました。
それを避けて設置しようとすると幅80cmも取れません。
パイプスペースの前も有効利用して、凹凸が無かったことになるように!?ご提案させて頂きました。
お手持ちの家電や収納されたい物、普段の使い方や開閉方法など細かなやりとりを何度かさせて頂いていざ製作スタートです。

キッチンと一緒に玄関のベンチもお問い合わせ頂きました。
当初は市販のベンチを置いてその横のスペースに小さな収納棚を・・・とのご要望でしたが、
どうせなら壁付けの一体感のあるベンチはいかがでしょうか?ということでご提案をさせて頂くことに。

とはいっても単なる分厚い棚ではありきたりだし、長方形のベンチは動線を邪魔しそうだし、
カーブにするとO様のテイストではないし・・・少し悩んだ結果、図のようなご提案をさせて頂きました。

玄関ドアの袖壁と、廊下の角からのラインをそれぞれ斜線でもってくることで、動線を妨げず流れに沿った形になります。
一番奥行きのある部分で靴を脱いで、脚の方向を変えて室内へ上がる所作も美しく感じます。
ご提案の際は、安全面が気になったので青枠の絵のような少し厚みを持たせてからテーパーをかけるデザインにしておりましたが、
O様が厚みの無いシャープなデザインのほうが断然良い!と推して下さったので赤枠のようなデザインで製作させて頂くことになりました。

一見、オブジェのようなソリッドなベンチ。
向きの異なる二面からそれぞれ違う角度で巾木に向かってテーパーをかけた形状。
同じ物を造ることが殆どありませんが、もちろんこんな形状も初めてです。
強度も含めていろいろと考えながら形にしていきたいと思います。
O様と同じく、出来上がりが楽しみです^^

使える高さのカップボード

2018-1-20

今年最初のお届けはMさまのカップボードでした。
昨年末に納期が間に合わず、材料の入荷待ちで大変お待たせを致しました。

まずはコンセントの移設と増設、それから照明の配線です。

梁の下に奥行きの違う吊戸棚を取り付けていきます。

扉が付きました。上部はキッチンと同じ材料です。

完成しました。キッチンと一体感のあるカップボードになりました。

清潔感のある白いタイル。艶の有無と幅の違いで表情が出る、シンプルだけど特徴的なタイルです。
たくさんある中からMさまに選んで頂きました。
影になりがちな吊り戸下がタイトアップされて綺麗です。

アイレベルのミドル収納。
上の吊戸棚の奥行きでこの高さまで下げると圧迫感がでますが、奥行きを控えることで使い易い高さの収納が設置できます。
日常使いの収納に大変便利です。ガラスの透過性も選んで頂きました。

片手で軽く開いて下げるときは指一つで押してあげるとゆっくり閉まります。

パントリー側の壁にぴったり合わせた奥行きで、キッチンがスッキリ広く感じます。


コンパクトで形はシンプルですが、引出しの高さや吊り戸の高さなど細かな所までMさま仕様です。
ご出産直前の時期にいろいろなことを決めて頂きました。
積極的に参加して頂けて嬉しかったです。

Mさま、大変お世話になりました。
家具共々これからもよろしくお願い致します。

フレキシブルなテーブル収納

2017-12-30

年内最後にお届けさせて頂いたのはH様のテーブルとワゴン収納でした。
春に水回りのリフォームをさせて頂いた後に、テーブルのご相談を頂いておりました。

お手製のテーブルが壊れてしまったのがきっかけでしたが、その用途はお食事だけではありません。
手芸が趣味のH様。一度作り始めると1ヵ月以上没頭してしまう程だそうです。
それを毎回片付ける必要なく出しっ放しでもお食事ができるダイニングテーブル。
ダイニングテーブルだけど、座ったままでミシンやアイロン、手芸用品がすぐ取り出せる収納を兼ねた作業台。
とにかく1台で全てのことがまかなえてフレキシブルなテーブルがご希望でした。

ヒアリングを重ねて一度は形になりかけましたが、テーブル一つに全てを含めてしまうとかなり無理があり、
またそれがかえって使いづらく違和感を感じたので、シンプルにご提案をさせて頂きました。

テーブルはシンプルに、少しエレガントな要素を取り入れつつ、50cm定規やアイロン台を収納できる寸法設定に。


ミシン、アイロン、糸や布、小物類、全ての寸法に合わせて用途別に整理収納できるサイドワゴンをテーブルと別にさせて頂きました。
高さや奥行き、幅、全てミリ単位で無駄なく入る設定です。


構想から数か月、ようやく形になりました。


ワゴン収納の一番上は、ミシン糸とボビン収納です。
H様がお弁当用のピックを使ってミシン糸とボビンを整理されていたので、同じように整理できるようにしました。
同じ色の糸とボビンが一目瞭然、有孔ボードの底板に棒を抜き差しして自由にアレンジして頂けます。


その下は、フェルト収納。
クリアファイルに色別でフェルトを整理されるとのことで、程よく倒れず仕訳がしやすい分割で
仕切り板を入れさせて頂きました。こちらも上から見下ろせるので一目瞭然。さっと取り出せそうです。


一番下はミシン収納。ミシンが取り出し易いように引出しの立上りを低く設定しています。
ワゴン収納の奥行きは、このミシンに合わせています。


その他リボンもたくさん。カラフルなので、淡い色の家具にとても映えます。


ワゴンを付けていない側面は、エレガントな曲線が見た目にも和らいだ雰囲気です。


ワゴン収納はキャスターで動かせるので、作業中はL型に配して頂くと必要なものがすぐ取り出せて便利です。


テーブルとワゴンを付けたときの天板が一枚に見えるよう、木目の流れを合わせています。
これだけあると作業中でも気にせずお食事して頂けると思います。
ワゴン収納だけ壁面にチェストとして置かれたり、その上にディスプレイをされたり・・・
フレキシブルな一台(二台?)、組合せ方もいろいろと楽しんで頂けると嬉しいです。

Hさま、大変長らくお待たせ致しました。
家具共々これからもよろしくお願い致します!

空間に溶け込む家具

2017-12-25

秋に施工させて頂いたIさまより、ご入居後しばらくしてご相談を頂きました。
以前使用されていたローテーブルが空間に合わず、どんなラグとテーブルが合うか分からないとのことでした。

床や壁、家具の木色、壁のディスプレイなど、派手な主張はしていないものの
テイストが限られていないようで限られていて・・・確かに仰る通り難しいです。
ライト系・ミディアム系・ダーク系の代表的な木色の家具では浮いてしまうし、
グレイッシュトーンでも形によってはモダンな印象に偏りがちです。
形状より先に色柄で悩みました。

そして悩んだ末の素材がこちら。

右が既に空間に取り入れている色柄で、左が今回採用したいと思った素材です。
ブルーグレーの壁紙がIさまのお気に入りでラグもその系統をご希望でしたが、同系色だとどちらも映えなかったので、どの植物柄にも合う亜麻色のラグをセレクトしました。
そして同じく亜麻色の化粧板と、淡いブルーが入った紙布をポイントにしたテーブルにしたい!
それだけ先に決めてからの構想が長かったです。

普段使いと拡張したとき、両方を美しく見せたくて、
ハーゲンダッツのクリスピーサンドのような形で、クリームの部分が回転して拡張したり・・・

マッチ箱のように、周りのフレームがスライドして拡張したり・・・
スケッチブックに色々な妄想を描きましたが、拡張するときの所作が美しくなかったり、
強度と使い勝手に問題があったり、どこか腑に落ちず降りてくるまでにずいぶん時間がかかりました。

そしてようやくこんな形になりました。

小さなつまみを引き出してその上に天板を乗せて拡張するテーブルです。


反対側は中がオープンになっているので、リモコンや雑誌を入れるスペースにできます。


片方のつまみを引き出すと、天板2枚が一緒に出てきます。


そして引き出した二つの箱の上にそれぞれ天板を乗せて、


大きく拡張される形です。サイドからちらりと見える紙布がポイントになっています。
果たして空間に合うのかどうか、多少不安ではありましたが・・・


無事納まりました。
テレビボードのデザインと素材やつまみが程よくリンクして良い雰囲気でした。
テレビボードでご提案していて使用できなかった網代(竹を編んだ素材)でしたが、それに似た紙布を使用させて頂けて嬉しかったです。
天板は白でも木目でもない近くで見ると布のような質感のメラミン化粧板です。


拡張しても品良く主張し過ぎることのないデザインです。
テーブルの角張った形状を和らげる為にラグを円形にして正解でした。
写っていませんが、照明の形状とリンクしていて調和が取れていて素敵でした。

ご提案できるまでずいぶんお待たせした上、先週末の夕方バタバタと納品をさせて頂きました。
自由に発想させて頂いて、また受け入れて頂いて、本当に感謝しております。
どこにもないIさまだけのテーブル。
クリスマスやお正月、たくさん使って頂いて可愛がって頂けると嬉しく思います。

キッチンに合わせたサイドボード

2017-11-15

引続き、K様のダイニングサイドボードをご紹介させて頂きます。
テレビボードと同じくご入居前の設置をご希望でしたので、図面状である程度の形を決めて頂いておりました。


内覧会で採寸と色合わせをさせて頂きました。
ダイニングのちょうど凹んだ部分です。

扉はキッチンと合わせて、カウンターは奥様のご希望で艶と表情のある木目で引き締めることに。
奥行き35cmと限られる為、間接照明は埋込式のテープライトを使用させて頂きました。


合せてご用意させて頂いたペンダントライトの陰影がスマホで撮影すると極端に見えますが、
水のゆらめきを表現したガラスのペンダントライトと間接照明の光量が程良いバランスでした。
キッチンの扉と台輪両方に色柄を合わせているので、最初からあったようです。

後日お伺いさせて頂いたときは空間にぴったりの絵が飾られていて素敵でした。
テレビボード同様、収納の使い勝手はこれからかと思いますが、K様ご家族のライフスタイルに寄り添っていける家具であったらいいなと思います。
K様、これからもどうぞよろしくお願いします!

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